概要
3人専用のトリックテイキングゲームです。
後半ほど得点が高くなります。先を見通す力が試されます。


プレイ人数
3人


使用するもの
トランプの各スートのA〜5とジョーカー1枚。計21枚


ゲームの準備
ディーラーは自分の左隣のプレイヤーから順に時計回りに1枚ずつカードを配ります。
配られたカードが手札となります。自分の手札の内容を見られるのは自分だけです。他のプレイヤーに見せたり内容を教えたりすることはできません。
ディーラーの左隣のプレイヤーをフォアハンド、ディーラーの右隣のプレイヤーをミドルハンド、ディーラーをリアハンドと呼びます。


ゲームの進行
このゲームはオークションフェイズとプレイフェイズに分かれています。

オークションフェイズ
クレッシェンドで得点を得られるプレイヤーは1人だけです。その1人「ソリスト」となるべく、1周限りのオークションを行います。
まずはフォアハンドが15点以上で自分が取れると思う点数と切り札を宣言します。例えば「ダイヤ15」「スペード19」「ノートランプ23」などです。15点取れなそうだと感じたら宣言をせずにパスをしてもかまいません。
次にミドルハンドが宣言かパスをします。フォアハンドがパスをしている場合は15点以上で好きな宣言が出来ますが、フォアハンドがパス以外の何らかの宣言をしている場合はそれより強い宣言をしなければなりません。
ビッドの強さは以下の通り

点数が大きいほうが強い
同じ点数ならばノートランプ>スペード>ハート>ダイヤ>クラブの順に強い

最後にリアハンドが宣言かパスをします。宣言はすでにされている宣言より強いものしかできません。
こうして3人が宣言かパスをしたら、オークションは終了です。一番強い宣言をしたプレイヤーがソリストとなり、ゲームを開始します。
もしも全員パスをした場合、ディーラーは3人の手札を回収し、よくシャッフルしたうえで配り直します。その場合、またフォアハンドから宣言のやり直しです。

プレイフェイズ
プレイフェイズではトリックと呼ばれるカードの強さ比べを7回行います。
最初のトリックはフォアハンドから始まります。まずはフォアハンドが手札から好きなカードを選び、表向きに自分の前に出します。この、各トリックで1枚目のカードを台札と呼びます。
その後、残りのプレイヤーも時計回りに順番に手札のカードを表向きに自分の前に出します。
このとき、2番目以降のプレイヤーは出せるカードに制限があります。台札と同じスートのカードがあれば、必ず同じスートのカードを出さなければなりません。台札と同じスートのカードが無い時は好きなカードを出してかまいません。
各プレイヤーの前に出た3枚のカードを比べ、最も強いカードを出した人から次のトリックが始まります。カードの強さは後述
前のトリックで出したカードは裏向きにして自分の前に置いておきます。このとき、最も強いカードを出してトリックに勝った時はカードを縦向きに、トリックに負けた時はカードを横向きにしておき、自分が何トリック目に勝ったか確認できるようにしておきます。
このようにトリックを7回繰り返したらプレイフェイズも終了です。ソリストの得点計算をします。

カードの強さ
まずはスートを比べます。ソリストが切り札を選んでいた場合、切り札に選ばれたスートが最も強く、台札のスートが2番目に強いです。切り札でも台札でもないスートは自動的に負けになります。
ソリストがノートランプを宣言していた場合は切り札がありません。常に台札のなかでの勝負になります。
最も強いスートのカードが複数ある場合はランクを比べます。同じスートではA>5>4>3>2の順に強いです。
例えば、切り札がクラブで、ダイヤ3、ハート5、ダイヤ4がこの順に出されたとします。1番強い切り札が出ていないので、2番目に強いスートである台札のダイヤのカードが勝ちます。ダイヤの3と4では4の方が強いのでダイヤ4が勝つことになります。

ジョーカーについて
ジョーカーはいつでも出すことが出来ます。台札と同じスートのカードが手札にあるときでもジョーカーを出すことが出来ますし、逆に台札と同じスートのカードが無くてもジョーカーを出さないこともできます。
ジョーカーのランクは2よりも弱いカードとして扱います。
ジョーカーのスートは、2枚目、3枚目のカードとして出す場合は台札と同じスートとして扱います。つまり、2枚目、3枚目として出すと必ず負けます。
1枚目の台札としてジョーカーを出す場合は、ジョーカーを出すプレイヤーがその場でスートを決めます。2枚目、3枚目のカードが台札と違うスートのカードの場合、ジョーカーにも勝つチャンスが生まれます。


ゲームの終了と勝敗
7トリック終わったら得点計算です。ソリストは自分が獲得した点数を数えます。
1トリック目(pp)1点
2トリック目(p)2点
3トリック目(mp)3点
4トリック目(mf)4点
5トリック目(f)5点
6トリック目(ff)6点
7トリック目(fff)7点
のうち、自分が勝ったトリックの点数を合計します。
自分が宣言した点数より多くの点数を獲得している場合は獲得した点数がそのまま得点として加算されます。
自分が宣言した点数未満の点数しか獲得できなかったら宣言した点数がそのままマイナス点になります。
自分が宣言した点数とちょうど同じだけの点数を得た場合は、宣言した点数の2倍の点数が加算されます。

何ゲームか行い、合計点が最も高いプレイヤーの勝利です。予め行うゲーム数や目標点数を決めておくのもよいでしょう。


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